My True Color

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　これからお話しすることは、自慢話に聞こえるかもしれません。愚痴に取られるかも知れません。ですがそれは全て、私のことをお伝えするには、必要な情報です。

　洗いざらい、お話しさせてください。

 

　私は、1975年の11月30日に生まれました。

 

　私は小さな頃、皆から「天才」と呼ばれていました。

　確かに、小学生の頃の全国統一テストでは算数で100点を取りましたし、イヤイヤ書いた笑 全国読書感想文も、入賞して新聞に名前が載りました。

　けれど私はその頃から、自分を抑えつけて他の人に嫌な気分をさせないように振舞っていました。簡単に言うと、馬鹿な振りをしていました。それで皆から笑いを取る癖がついていました。

　小学生時代や中学生時代は、テストの結果が皆にわかるので、皆から一目置かれ、自身のプライドも保たれていました。

　中学入試を経て、中高一貫の男子進学校に入学しました。中学生時代、中間期末全てのテストで、クラス一位を逃したことは一度だけでした。ちなみにその一位を取られた相手は、付属の高校卒業後に東京大学に入学しています。

　中学入学した際に部活は卓球部に入りましたが、部内で中二の時点で高校生の先輩に勝利するなど活躍し、トレーニングも全くサボらずに完璧に練習をこなした三年間でした。

 

　ほぼ「完璧」な中学生活三年間でした。

 

　ところが高校に進学した後で、異変が起こりました。勉強が全く手につかなくなってしまったのです。

　小学校から続けて通っていた塾を辞めたことが関係していたのかも知れないし、中学時代の勉強や部活の取り組み方に無理があったのかも知れません。そして、もしかしたら後にお話しします、20代で発症する精神の病気の前兆が既に現れていた可能性もあります。

 

　とにかく、高校に入ってから一年経つと、僕は選抜クラスから外され、二年生の終わりでは学年で後ろから数えて30番くらいのテスト結果になっていました。全員でひと学年4〜500人の生徒数です。

　その頃の僕の気持ちが、ご想像いただけますか。毎日、ただひたすら現実逃避と言い訳のネタを探す毎日でした。

　その思いは、今の今まで続いています。

 

　僕は、大学に入学しました。立教大学です。

　私は正直、自分は東京大学に入学するものだと思っていました。ですから立教大学に入学が決まった後は、ひたすら現実逃避の日々でした。こんな悩みは、学友には絶対に話せません。

 

　そんな中演劇を始め、舞台照明の世界で自己実現がそれなりに達成されようとしていた頃……

 

　僕は引きこもりになりました。

　理由は、周囲の人々の演劇に対する志の低さに呆れてしまったからでした。

　仕込みの現場を、女の子を口説く場と勘違いしている方がいました。実際に、それから「俺、〇〇さんと付き合うことになったよ〜」と嬉しそうに話す照明の先輩がいました。私の後輩、教え子でもあったその相手の子に聞くと、「そんなつもりはないです」との答え。もう訳が分からなくなりました。

 

　そして、最も重い精神病である、統合失調症の発症を私は迎えました。自分自身を、勝手に一人で追い込んでしまったのです。

 

　そして、2001年1月の発症から、18年が過ぎました。いまだに、症状を抑える薬は飲んでいますし、副作用との戦いは続いています。

　けれども僕はそれに負けるつもりは少しもありません。

 

　普通の会社にも5年間就職しました。障がい者雇用から、正社員にもなりました。「総務がまともになったのは、あなたが入ってくれたおかげだと私は思っている」という他部署の部長さんからの、現実とは信じられないような言葉も、辞める際にいただきました。

 

　だから、私は負けません。

 

　信じてくれる人がいる、認めてくれる方がいる、心のどこかで、応援してくださる方がいる。そんな方がいる限り、直接言葉をいただくことはごく少ないですが、そんなことは関係なく、私は、私のために、生きるために、頑張り続けます。

 

　私は個人事業主になりました。舞台をはじめ、エンタメなど様々な事業を取り扱った活動を展開しています。

　もちろん障害は多いです。でも、心から楽しいと思える、いまの環境を私は愛しています。

　この場所で、私は進み続けます。